バウンスシャッセ(リッチダンサーの11) 第12戦


キャロットクラブ出資愛馬第20号は、母馬と厩舎の魅力で選んだ馬。

母リッチダンサーは産駒からは2000ギニーGT3着馬を輩出しており、 日本でもホーカーテンペストが芝のマイルで4勝を挙げオープン入り。続く愛馬のフロアクラフトもオープン特別で2着、オークス GTで5着と力を見せる。

ホーカーテンペストはデビュー前にその素晴らしい馬体が話題になった馬で、馬体にこだわる私としては安価だし飛びつきたい母の産駒。日本でも産駒は能力を見せ、やはり母リッチダンサーの仔出しは相当良いと考える。安価で2、3勝馬を目指す私がリッチダンサーの仔を買うのは必然。

今回は関東馬だが、藤沢和雄厩舎となれば別格。アフロディーテでも満足させていただいたし、なんと言っても師の大ファン。この金額で藤沢和雄厩舎というものお得感満載。ましてや馬も素晴らしい。よく約68パーセント程度の抽選を勝ち抜いたものだ。


デビュー前の追い切りはコース全体の5番時計を計時するなど、2歳新馬としては破格の動き。そしてレースもスタート直後にコーナーという外枠不利なコースで大外枠になるも完勝!!見事デビュー戦を飾る。

そこから重賞に連続挑戦するも馬場が悪すぎたり、距離が短く忙しかったりと出番なしの大敗。しかし、4戦目となる寒竹賞では猛時計で圧勝!!競馬ブックのスピード指数は90.8!!阪神JF GT2着のハープスターが91.9なので重賞ウィナークラス。

そしてついにフラワーカップ GVに優勝して重賞ウィナーに。これで多くの賞金が獲得でき、クラシックすべてに出走可能になった。

桜花賞は距離が短すぎることからパスし、実績断然の中山で行われる牡馬クラシック第1戦の皐月賞へ出走。さすがに牡馬の壁は厚く11着。それでも内容的に悪くなかった。勝ち馬から0.7秒差で競馬ブックのスピード指数でも89.1と優勝したフラワーカップの88.0を上回る。単に相手が強かっただけ。

そして続く本番のオークスでは3番人気を背負い堂々の3着!!クラシックで馬券圏内に入り、もうこの世代の牝馬では最上位の能力を見せた。勝ったヌーヴォレコルトとは僅かに半馬身差、あのハープスターとはクビ差。

その後、ハンデも軽くなることから古馬との函館記念に臨むが、ここでははっきりと力負けの16着とシンガリ負け。そして3歳牝馬となら別格と思われた紫苑ステークスでは直前の大雨で不良馬場になってしまう不運があるも12着と大敗。いくらなんでも負けすぎで心配。


しかし秋華賞では前崩れの展開の中、最後まで粘り込み7着と良い走りを見せてくれた。走破時計もすこぶる速く、やはり能力は相当なもの。続く前走の愛知杯も苦手の雨で重馬場の中、最後まで力を出し切り3歳牝馬としては決して楽なハンデではなかったにも関わらず存在感を見せてくれた。

もはや完全復調と言って良く、良馬場の牝馬限定戦で上手く前に壁を作れればもっとやれそうな手応えを確信した。

このまま賞金が加算できなければ夏には準オープンに降級。そこなら中心的存在だろうが、できればそれまでに賞金を加算してオープンに踏みとどまりたい。


前走後、特に異常はないものの12月23日にノーザンファーム天栄へ放牧に出ました。

2月18日に美浦トレセンに帰厩しました。


3月15日 中山11R 第33回 ローレル競馬場賞 中山牝馬ステークス GV 4歳上オープン 牝馬限定 国際 ハンデに出走!!

フルゲート16頭のところに17頭が特別登録。バウンスシャッセは出走賞金順位4番手で出走は確実。結局有力馬のソーミラキュラスも歩様が乱れたために回避し15頭で確定。確定後、スイートサルサが右肩跛行で取り消し14頭に。

気になるハンデは54キロ。まあそんなものか。

1番人気が予想されたケイアイエレガントが自重で回避。これは大チャンス。

主戦の北村宏司騎手が騎乗停止で乗れなくなってしまい、鞍上は代役で田辺裕信騎手。これは楽しみ。


1着/3番人気。

まずはご一緒の所持者の皆様、愛馬の重賞制覇おめでとうございます。

そして、早速たくさんのお祝いコメントをいただきましてありがとうございました。

やはり中山巧者。いつもよりも後ろ過ぎる位置で直線の短い中山で一時は大敗も覚悟したが、大外ブン回しで圧巻の差し切り勝ち!!馬場と流れを考えた田辺裕信騎手のファインプレー。

これで4勝目。重賞2勝目。昨年3月のフラワーカップ優勝以来収得賞金を加算出来ておらず、そろそろ出たいレースの除外が気になりだした頃のこの時期の賞金加算は非常に大きい。これだけの賞金があればGTでもなんでも出たいレースに出られるだろう。

獲得本賞金は1億円を突破!!募集総額1800万円の馬。凄すぎる活躍。


レース回顧と時計の分析、レース後の田辺裕信騎手と藤沢和雄調教師のコメントを掲載。

(2015年3月18日完結)

2015年1月6日立ち上げ

●前走後、12月23日にノーザンファーム天栄へ放牧に出ました

 函館記念、紫苑ステークスとよもやの大敗を喫し、”走るのを止めちゃう症候群”を発症してしまったのではないかと心配された我らが愛馬バウンスシャッセですが、前走の秋華賞GTでは世代のトップクラスが集まる中、17頭中7着と上位の能力を見せてくれました。最後までしっかりと走りきり、走破時計は過去の秋華賞レコードを上回るもので素晴らしい走りでした。正直安心しました。やはり力はあります。この内容なら、いずれどこかでもう1つ重賞は勝ってくれそうな気がします。

 以下は12月24日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
23日にNF天栄へ放牧に出ました。「状態が良かっただけに先週の競馬には期待がかかりましたが、週中の雪、週末の雨の影響もあって、あまり好ましくない馬場コンディションでの競馬になってしまいました。夏頃に比べれば気持ちを切らさずに走れていましたし、厳しい条件下でも頑張ってくれたことは評価できると思いますが、やはりもう少し良い環境下の中で走らせてあげたかっただけに残念です。今年最後をいい形で締めくくれなかったのは大変申し訳なく思いますが、来年も頑張ってもらいたい馬です。火曜日にノーザンファーム天栄へ放牧に出して休養に入りましたが、今後に関しては様子を見つつ牧場とも相談しながら決めていくことになるかと思います。これからもよろしくお願いいたします」(津曲助手)
 ということで、前走後12月23日にノーザンファーム天栄へ放牧に出されました。。

これ以降は2015年2月3日に作成

●次走は3月15日 中山牝馬ステークス GVが目標

 以下は1月27日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
周回コースで軽めのキャンター調整を行い、日によっては坂路でハロン15秒のキャンター調整も取り入れています。「この中間もいい意味で変わりはありませんよ。まだ確定とまでは言いませんが、おそらく中山牝馬ステークスあたりが最短の目標になるでしょうし、そのレースから逆算して調整を進めていきたいと思っています。今週は周回コースと坂路コースを用いた調整を行っていて、今朝は14−14くらいのペースでしっかりと動かしていますよ。引き続きコンディションを見ながら調整を進めてさらに負荷を高めることも考えていきます」(天栄担当者)
 ということで、昨年12月23日以来ノーザンファーム天栄へ放牧に出されているバウンスシャッセですが、3月15日 中山11R 第33回 ローレル競馬場賞 中山牝馬ステークス GV 4歳上オープン 牝馬限定 国際 ハンデを目標と発表になりました。

 過去、目標とされたレースに確実に出走しているバウンスシャッセですし、中山得意のバウンスシャッセにとって、このレースが最も適鞍ですよね。ギリギリフラワーカップの賞金が加味されますし(逆にハンデの方もフラワーカップ勝ちと言うのが加味されますが・・・)、なんとかここで収得賞金を加算して、これからも出たいレースに出られるようになりたいですね。

 いつもレースの1か月前程度に帰厩させて乗り込んで行きますから、今回もそろそろ帰厩だと思います。前走は苦手の道悪でも最後までしっかりと走っていましたし、得意の中山で激走に期待ですね。

これ以降は2015年2月19日に作成

●2月18日に美浦トレセンに帰厩しました

 2月18日の近況更新で、最短で明日にでも入厩予定と発表のあったグランデアモーレですが、クラブ公式HPで帰厩が発表される前に専門誌で2月19日の追い切り情報が出ました。もちろん、美浦での時計ですしすでに入厩しているということですが、後ほど更新されましたクラブ公式HPによりますと、バウンスシャッセは2月18日に美浦トレセンに帰厩したということです。

 いつもの出走1か月前の帰厩ということで予定通りここまでは順調。昨年のこの時期、フラワーカップ前にビシビシと鍛えられたように、今回もビッシリと仕上げて貰って、存在感を見せたいですね。

これ以降は2015年2月23日に作成

●主戦の北村宏司騎手がレース当日騎乗停止に

 2月22日の東京競馬第11Rダイヤモンドステークスでフェイムゲームが2周目4コーナーで外側に斜行したことにより、リキサンステルスの進路が狭くなり、前の馬に触れて転倒しました。この件について、フェイムゲームに騎乗した北村宏司騎手(34歳、美浦・フリー)は1月11日にも不注意騎乗による騎乗停止処分を受けたにもかかわらず、短期間に同様の不注意騎乗を繰り返し行ったことを勘案され、2月28日から3月15日まで16日間の騎乗停止となりました。

 そう、3月15日と言えば、バウンスシャッセが中山牝馬Sに出走する日です。・・・ということで北村宏司騎手はバウンスシャッセには乗れなくなりましたから、別の鞍上と言うことになります。藤沢和雄先生は誰を指名されるのでしょうね。


 しかし、その北村宏司騎手の斜行でリキサンステルスは右上腕骨粉砕骨折で予後不良。鞍上の後藤浩輝騎手も頚椎捻挫になりました。斜行は危険な行為です。これで1頭の馬が命を落としたわけですから、この制裁は致し方ないですね。

 そのリキサンステルスの鞍上の後藤浩輝騎手はこの翌日バウンスシャッセの姉で私の愛馬のフロアクラフトに騎乗予定でした。せっかく良い騎手を確保できて勝負気配というところで、後藤浩輝騎手が落馬負傷により騎乗が微妙に。何度フロアクラフトの鞍上が乗り替わりになっていないかと朝から確認したことか。

 結局、後藤浩輝騎手が騎乗することができ、しかも素晴らしい騎乗でフロアクラフトを勝ち上げてくださいましたので良かったのですが、土曜日の時点では、北村宏司騎手がバウンスに乗れなくなるし、後藤浩輝騎手も翌日のフロアクラフトの騎乗が微妙だしで一気に暗くなってしまいました。

●姉フロアクラフトが4勝目を挙げ、一時的に獲得本賞金は抜かれることに

 2月22日にバウンスシャッセの1つ上の姉で愛馬のフロアクラフトが1000万特別を圧勝し、4勝目を挙げました。これでリッチダンサーの日本で走っている産駒の獲得本賞金は次のようになりました。

ホーカーテンペスト 6歳 9117万円(募集総額4000万円) 5勝
フロアクラフト    5歳 7828万円(募集総額1800万円) 4勝
バウンスシャッセ  4歳 7480万円(募集総額1800万円) 3勝(重賞1勝)


ということで、全馬3勝以上。準オープン以上確定です。そして獲得本賞金も全て7000万円超え。ここまで3頭はすべて大当たりなのですから、母リッチダンサーの仔出しの良さは抜群と言えます。また、全て父が違うと言うことも特筆モノです。

 フロアクラフトの獲得本賞金が7828万円になったことで、バウンスシャッセは一時的にその金額を姉に抜かれましたが、もちろん1年間走っている期間が違いますから、バウンスシャッセの方が将来稼ぐ可能性は極めて高いですね。バウンスは目指せ1億円突破ですね。

 そして、兄ホーカーテンペストも姉フロアクラフトも5歳時に勝ち鞍があります。これは成長が持続し続けいてる証拠で、おそらくバウンスシャッセもまだこれからも見所のある走りを披露してくれるでしょう。2歳の早期から始動できて遅くまで活躍できるというのは素晴らしいことです。そして故障が少ないことも母リッチダンサーの特徴です。なんとも素晴らしい。

これ以降は2015年3月9日に作成

●気になる特別登録表(3月15日 中山11R 第33回 ローレル競馬場賞 中山牝馬ステークス GV)

特別登録表 3月15日 中山11R 第33回 ローレル競馬場賞 中山牝馬ステークス GV 4歳上オープン 牝馬限定 国際 ハンデ

第1回登録完了馬 全17頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
ケイアイエレガント 吉田豊 56.0  1/24 京都GV 京都芝1600 13
ソーミラキュラス 柴山雄一 54.0 11/09 東北16下 福島ダ1700
ミナレット 石川裕紀人 53.0  1/17 ニュOP 中山芝1600 14 11 14
バウンスシャッセ 田辺裕信 54.0 12/20 愛知GV 中京芝2000 12 16
グレイスフラワー 柴田善臣 52.0 11/16 エリGT 京都芝2200 18 14
スイートサルサ 田中勝春 54.0 12/20 愛知GV 中京芝2000 10 13
エバーブロッサム 石橋脩 54.0  1/31 白富OP 東京芝2000 11 12 13 12 15
アイスフォーリス 三浦皇成 54.0  1/04 金杯GV 中山芝2000 11 10
ブランネージュ 藤岡佑介 54.0 11/16 エリGT 京都芝2200 13 15
ウイングドヴィール 伊藤工真 52.0  1/24 京都GV 京都芝1600 17 10 13
パワースポット 大野拓弥 53.0  1/24 京都GV 京都芝1600
マイネグレヴィル 柴田大知 52.0  1/31 白富OP 東京芝2000 17
オメガハートロック 丸田恭介 53.0 11/16 エリGT 京都芝2200 17 17 11
ケイティバローズ 武士沢友治 51.0 12/20 愛知GV 中京芝2000 17 16 11
フレイムコード 藤懸貴志 50.0  3/01 関門16下 小倉芝1800 12
シャトーブランシュ 戸崎圭太 53.0  2/21 初音16下 東京芝1600
以下除外対象
サクラプレジール 横山典弘 52.0  2/21 初音16下 東京芝1600 13 16 10 12

フルゲート16頭のところに17頭が特別登録されています。バウンスシャッセは出走賞金順位4番手で出走は確実です。気になるハンデは54キロでした。前走で重賞を勝ったケイアイエレガントに次いで重いハンデですが、フラワーカップ勝ちの分が加味されますし、仕方がないですね。

デイリー馬三郎 特別登録段階でのみどころ

 昨年こそフーラブライドが人気に応えたが、07年以降の優勝馬はGECCIGE番人気。最有力ステップは京都牝馬S。近10年で4勝、A着3回、B着3回の成績を残している。また、5歳馬が4勝、6歳馬が3勝を挙げ、1勝、A着4回の4歳馬をしのぐ。
 
 AB着馬は4角をOK番手で通過。逃げて早めの競馬で結果を出したケイアイエレガントだが、首差しのいだ京都牝馬Sの内容は評価できる。昨年A着が示すように実績馬が復調。連勝も十分だ。
 
 愛知杯B着のスイートサルサは重賞で3度目の馬券圏内確保となった。いずれも左回りで実績的にも右回りではひと息が、能力的に譲る点はない。展開の後押しがあれば切れ味で一気に浮上する。
 
 アイスフォーリスは牡馬相手の中山金杯で長く脚を使ってD着。12年のオークスでB着に入りながらも条件馬としての生活が長かったが、むしろ充実ぶりを感じさせる。牝馬同士で前進を描く。
 
 地力強化の点ではパワースポットも見逃せない。愛知杯では力みながらもD着、京都牝馬SではB着と重賞でも戦えるだけの地力を身につけた。全5勝が左回りだが、前走が示すように右回りでも。
 
 
オークスB着後は精彩を欠くバウンスシャッセだが、中山では果敢に牡馬に挑んだ皐月賞(J着)を除けば2戦2勝。フラワーCではパワフルな走りで重賞Vを決めた。力通りなら巻き返しがある。
 
 ブランネージュは3歳牝馬のトップクラスを相手に健闘。オークスD着、秋はローズS、秋華賞でC着に入った。エリザベス女王杯は外枠で距離もいくらか長かった。先輩馬相手でも力は通用する。

競馬ブック 有力馬のポイント

 ケイアイエレガントは京都牝馬Sで2度目の重賞制覇。昨年は中山牝馬S2着同着のあと、福島牝馬S勝ちしており、同様に調子を上げてきた。その前走はマイペースが最大の勝因だろうが、京都外回りの直線で追い込み馬2頭の追撃を封じたのだから価値がある。53キロだった昨年から重賞を2勝して、ハンデが問題になるが、小回り中山ならスピードが違う。

 ブランネージュはエリザベス女王杯以来になるが、(2)(1)(4)着の鉄砲実績は上々。オークス5着、秋華賞4着と、世代上位の実力は示してきたし、前走は外枠が不利になったが、本来、前で流れに乗れるタイプ。中山1800メートルはピッタリに映る。明け4歳でハンデ面の恩恵がありそう。伸び行く力に注目。

 スイートサルサはクイーンC2着、府中牝馬S3着が東京。愛知杯3着は中京。理想は左回りだが、中山のフェアリーS5着は0秒1差。流れひとつで小回りを克服できる決め手の持ち主だ。牝馬重賞なら前走程度のハンデ。まとめて差し切るシーンも十分。

 パワースポットはダート4勝に対して芝1勝だが、準オープン勝ちのあと、愛知杯5着、京都牝馬S3着し、牝馬同士なら重賞で通用する力を示している。追い込み一手ながら中山芝は(6)(3)(5)(3)着と崩れていない。力をつけた今なら。

 アイスフォーリスは牡馬相手に準オープンを勝ち、レコード決着の中山金杯5着。愛知杯10着は道悪だったし、近走の充実ぶりを評価できる。オークス3着を含め、牝馬重賞では上位の実績。6歳牝馬で引退間近だが、もうひと花を。

 ソーミラキュラスは中央入り後、4連勝し、TCK女王盃3着と、オープンでメドを立てた。新潟戦の勝利に芝適性は十分。底を見せていない魅力が大きい。

 
バウンスシャッセはオークスでヌーヴォレコルトとクビ、クビ差3着の良績。中山1800メートルではフラワーCを勝っている。思わぬ不振だが、秋華賞で減っていた馬体が回復し、上昇の兆しは窺える。その愛知杯は不得手な道悪に加え、折り合いを欠いた。改めて注目の手。

 オメガハートロックは中山でフェアリーS勝ち。骨折から復帰して二桁着順が続いているが、GTで相手が強かったことは見逃せない。復活へのメドを立てたい。

 グレイスフラワーは2連勝のあと、エリザベス女王杯はさすがに家賃が高かった。大舞台で経験を積み、距離に対応できれば。

JRA−HP

上半期における4歳以上牝馬の頂上決戦は、5月に東京・芝1600mの舞台で行われるGI・ヴィクトリアマイル。そこに向けてのレースとして、京都牝馬S→中山牝馬S→阪神牝馬S→福島牝馬Sと、各競馬場の名称を冠した4つの牝馬限定重賞が整備されている。中山・芝1800mを舞台とするこの中山牝馬Sは、前述の4重賞の中で唯一のハンデキャップ競走ということもあり、例年、多彩なメンバーが集結してスリリングな優勝争いを繰り広げている。今年は、前走で好走している好調馬たちと、近走は不振ながらも高レベルな戦績を誇る実力派たちが激突する構図。本番を占う意味でも、その争いの行方に注目したい。

今年の出走メンバーの中で直近の内容が最も優秀な馬は、前走の京都牝馬Sに続く重賞連勝を狙うケイアイエレガント(牝6・尾形充弘)だ。キャリアを積みながら徐々に力をつけてきた馬。5歳時の昨年2月に1600万下の節分S(東京・芝1600m)を制し、23戦目でオープンクラス入りを果たすと、重賞初挑戦となった中山牝馬Sでいきなり2着(同着)に好走。続く福島牝馬Sでは見事に先頭ゴールインし、一気にタイトルホルダーの仲間入りを果たした。昇級初戦で迎えた昨年の本レースは53キロのハンデで2着だったが、重賞2勝馬として臨む今年は56キロのトップハンデを負担する。しかし、昨年よりもパワーアップしているのは明らかなだけに、好勝負の期待が高まる。

パワースポット(牝7・菊沢隆徳)も、7歳と年齢的にはベテランの域に入っているが、近走では今こそが充実期と感じさせる走りを見せている。デビュー当初は12戦続けてダートのレースを使われ4勝をマーク。その後に芝のレース中心に路線変更をしてから勝てない時期が続いたが、6歳時の昨年11月に1600万下の紅葉S(東京・芝1600m)を制してオープンクラス入りを果たすと、前々走の愛知杯5着→前走の京都牝馬S3着と牝馬限定重賞で2戦続けて上位争いを演じている。追い込み脚質で展開に左右される面はあるが、決め手の鋭さは今回のメンバーの中でも上位。初タイトル奪取のチャンスも十分だろう。

スイートサルサ(牝5・菊川正達)は、3歳時の2013年にクイーンCで2着に入るなど、早い段階からハイレベルな走りを披露してきたデュランダル産駒。2013年11月から4歳時の2014年6月まで約7か月の長期休養を挟みながらも、父譲りの強烈な末脚を武器にこれまで4勝をマークしており、重賞でも再三の好走歴がある。前走の愛知杯(3着)後は放牧でひと息入れ、今回は約3か月ぶりの実戦になるが、5日に美浦南Wコースで行われた1週前追い切りでは、主戦の田中勝春騎手を背に素軽い動きを披露している。上々の仕上がりでレースを迎えられそうなだけに、今回もV候補の一頭と言えよう。

アイスフォーリス(牝6・相沢郁)は、2012年のオークスで3着に入った実力馬。翌2013年夏のクラス再編成後は1000万下クラスで勝ちきれないレースが続いたが、2014年5月の秩父特別(東京・芝2000m)1着で同クラスを卒業すると、その後はマーメイドS4着→クイーンS4着→府中牝馬S5着と、牝馬限定重賞に格上挑戦し、3戦続けて善戦。自己条件の1600万下に戻った3走前のノベンバーS(東京・芝2000m)を制してオープンクラス復帰を決めた。前々走の愛知杯は10着と敗れたが、前走の中山金杯では牡馬の強豪を相手に5着と中身の濃い競馬を披露した。今回の中山牝馬Sを最後に現役を引退する予定となっており、有終の美を飾ることができるか注目したい。

明け4歳勢からも素質馬が複数エントリーしている。ブランネージュ(牝4・藤岡健一)は、初勝利を挙げるまでに6戦と少し時間を要したが、9戦目のフローラS2着で優先出走権を獲得して臨んだオークスで5着に善戦。夏場の休養を挟んでさらに成長し、3歳秋にはローズSと秋華賞でともに4着と上位争いを演じた。初めて他世代の強豪に挑戦した前走のエリザベス女王杯では13着と大敗を喫したが、現4歳世代の牝馬の中でトップクラスの実力を持つことは間違いない。放牧でリフレッシュしたうえで、牝馬限定のGIII 出走となる今回は、4か月ぶりの実戦でも主役級の評価が必要だろう。

バウンスシャッセ(牝4・藤沢和雄)は、中山牝馬Sと同じ中山・芝1800mの舞台で行われた昨年のフラワーCの優勝馬。その後は桜花賞に向かわず、牡馬が相手となる皐月賞に挑戦して11着(同着)に敗れたが、牝馬路線に戻り、オークスでは1着馬ヌーヴォレコルトと0秒1差の3着という接戦に持ち込んだ。約2か月の休養を挟んで出走した函館記念で16着に大敗した後は、ひと息の着順が続いているが、前々走の秋華賞では、息の入らない厳しいレースになった先行馬の中では最先着の7着。約3か月の休養明けでも調教で上々の気配を見せている今回、3歳春シーズンのハイレベルな走りを見直す必要がある。

マイネグレヴィル(牝4・和田正道)は、勝ち鞍こそ2013年7月のメイクデビュー福島(芝1800m)の1勝だけだが、同年の札幌2歳S(函館・芝1800mで開催)、2014年のフラワーCと2度の重賞2着がある。先行しての粘り腰をセールスポイントにしており、強豪相手に差のない競馬に持ち込んだレースは多い。牡馬の実力馬がそろった前走のオープン特別・白富士S(東京・芝2000m)でも、2番手追走から最後の直線でしぶとく粘って5着に善戦。今回、フラワーC2着(同着)と同じ中山・芝1800mが舞台の牝馬限定GIII なら、上位に食い込むチャンスは十分にあるだろう。

前走となった牝馬限定のJpnIII・TCK女王盃(大井・ダート1800m)3着から臨むソーミラキュラス(牝5・鹿戸雄一)は、未知の魅力にあふれた一頭と言えよう。地方競馬所属時の3勝を含めてダートで通算6勝という戦績の持ち主だが、芝でも2014年5月の500万下(新潟・芝1600m)を鮮やかに差し切っており、1戦1勝。芝では底を見せていないという見方も可能なだけに、今回、大駆けがあっても驚けない。

エバーブロッサム(牝5・堀宣行)は、3歳時の2013年に、フラワーC→フローラS→オークスと重賞で3戦連続2着に入り、牝馬クラシック戦線を大いににぎわせた実力馬。特にオークスは、メイショウマンボ(1着)と並ぶ出走馬中最速タイの上がり3ハロンタイム(34秒6、推定)をマークし、その後に同年のジャパンカップで2着に好走するデニムアンドルビー(3着)を2馬身突き放すという、中身の濃いパフォーマンスを披露した。ただ、3歳の秋シーズン以降は長く低迷しており、6戦連続で2桁着順の大敗。今回、一変して復活を遂げることができるか、注目したい。

そのエバーブロッサムと同じ堀宣行厩舎所属のオメガハートロック(牝4)は、2013年11月のメイクデビュー東京(芝1600m)優勝に続いてフェアリーSも制して連勝と、華々しいデビューを飾った。その後に骨折が判明して3歳春の牝馬クラシックを断念し、秋シーズンに戦列へ復帰した後は秋華賞11着→エリザベス女王杯17着と大敗が続いたが、高い能力を持った素質馬であることは疑いようがない。4か月のレース間隔をあけて臨む今回、デビュー当時の走りをどこまで取り戻すことができるか。こちらも復調が期待される逸材だ。

これ以降は2015年3月10日に作成

●1番人気が予想されたケイアイエレガントが回避

 3月10日のデイリー馬三郎によりますと、バウンスシャッセが特別登録している中山牝馬S GVで1番人気になっていたであろう、ケイアイエレガントは8日に右前脚の捻挫が発覚。それほどひどいものではなく、もう歩様は良くなっているが、大事を取って回避するとのこと。

 ケイアイエレガントは前走9番人気ながら重賞を制覇。ハンデもトップの56キロでした。昨年のこのレースの2着馬。上記特別登録段階での有力馬の紹介を見ても、まず真っ先に名前が挙がる馬です。その大本命が回避するということで、俄然バウンスシャッセの勝ち負けが現実味を帯びて来ました。

 私はケイアイエレガントが出ていても良馬場ならバウンスシャッセは勝ち負けと思っていました。中山は特異なコースで、コース巧者が激走する確率が高く、バウンスシャッセは皐月賞を除くと中山は2戦2勝。間違いなく中山巧者です。

 しかし、ケイアイエレガントも昨年のこのレースで2着だったように中山巧者です。やはり一番強敵だと思っていました。他馬はそんなに強い馬がいるとは思えません。

 バウンスシャッセの前走の愛知杯は正直メンバーが揃っていました。同じ牝馬限定のGVですが、随分と今回の方がお得なメンバー構成。準オープンの馬も3頭出走予定です。


 ただでさえ、勝つと思っていたレースに1番厄介と思っていた馬が回避。

 後は明日の追い切りの動きと馬場次第ですが、幸い良馬場でやれそうですしここでしっかりと収得賞金を加算して今後のレースに出やすいようにしたいですね。

 どうせなら2着ではなく勝ちたいです。いや、勝てる可能性はかなりあると思います。

これ以降は2015年3月11日に作成

●追い切り情報(3月11日更新)

前走前 12月17日 美浦南芝 重馬場 馬なり余力

北村宏司
5F 65.1
4F 49.4
3F 36.2
1F 11.7[2]
ロサギガンティア(古馬オープン)馬なりの外を0.9秒先行0.2秒先着



2月19日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.4
3F 45.1
2F 29.7
1F 14.9


2月21日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 64.0
3F 47.4
2F 31.1
1F 15.7


2月22日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.0
3F 42.2
2F 27.4
1F 13.1
レッドフォルツァ(障害未勝利)馬なりを0.3秒追走0.2秒遅れ


2月24日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.3
3F 45.8
2F 30.1
1F 14.9


2月25日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.7
3F 40.7
2F 26.9
1F 13.5


2月27日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 67.1
3F 49.1
2F 31.3
1F 14.8


3月1日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 55.7
3F 40.7
2F 26.7
1F 13.6
エグゼビア(古馬500万下)馬なりを0.5秒追走0.2秒遅れ


3月5日 美浦南ウッドチップ 稍重馬場 馬なり余力

田辺裕信
4F 57.3
3F 42.8
1F 14.0[8]


3月7日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.7
3F 45.4
2F 30.1
1F 15.0


3月8日 美浦南ウッドチップ 稍重馬場 ゴール前仕掛け

北村宏司
4F 54.5
3F 39.4
1F 13.2[4]
ダノンゴールド(障害オープン)馬なりの内を0.6秒追走0.4秒先着


3月11日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

田辺裕信
5F 68.5
4F 52.7
3F 38.0
1F 12.7[5]
ダノンゴールド(障害オープン)強めの内を0.4秒追走0.2秒先着


3月13日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.5
3F 42.7
2F 27.1
1F 12.7
 2月19日、帰厩後早速15−15を乗られました。出走予定まであと1か月。昨年のこの時期のようにビシビシ追い切ってまた重賞制覇と行きたいですね。

 2月21日、追い切り時計としては数えないハロン15秒を切らない追い切りです。なぜか時計が上がっていましたので掲載しました。

 2月22日、終いを伸ばす追い切りをかけられました。併走相手に遅れをとっていますが、まだまだレースまで時間がありますし、帰厩後ほぼ最初の少し速めの追い切りですから全く心配ないでしょう。これから順調に時計を出していって欲しいですね。

 2月24日、終い2ハロンを15秒で追い切られました。ほとんど時計にならない程度の追い切りですね。

 2月25日、ハロン14秒強で追い切られました。かなりの本数追い切り時計も計時していますし、この時期は体調が良いんでしょうね。昨年同様の重賞制覇を期待します。競馬ブックでは”ひと追い毎に良化”、デイリー馬三郎では”動き上々B”といずれも良い評価です。
 以下は2月26日に更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「先週入厩させていただいて少しずつ動かしてきています。行きっぷりはいいですね。聞くところによると天栄でも唸るくらいの走りを見せていたようですが、こちらに来てからもグイグイハミを取って前へと進んでいきますよ。ただ、あまりそれだけ行きっぷりがいいからと行かせすぎてしまうと悪いほうにも向きかねません。ここ数戦の競馬を見ていても一本調子になりがちなところも感じられますから、行きっぷりのいいところを良い具合にコントロールし、しっかりと最後まで走れるように持っていきたいと考えています。それなので、昨日の坂路調教でも前2頭が併せているのを敢えて並びかけずに、前を見据えながらしっかりと自分のリズムをキープしていけるように意識して動かしました。わりと思惑通りに行ったかなと感じていますし、この調子で本数を重ねながら競馬へ向かえる態勢を整えていきたいです」(千島助手)3月15日の中山競馬(中山牝馬S・牝馬限定・芝1800m)に出走を予定しています。
 ということで、やはり状態はかなり良いようですね。騎乗停止の主戦北村宏司騎手に替る鞍上がまだ発表になっていません。気になりますね。

 2月27日、15−15で追い切られました。本当に昨年のフラワーカップ前のようにビシビシと追い切られていますね。これから速い時計を出したときの動き次第ではありますが、ここまでは好調時の流れになっています。期待出来そうですね。

 3月1日、ハロン14秒程度で追い切られました。2度登坂していますし、なかなかハードに追われています。これだけハードに追えているのはやはり昨年のフラワーカップ以来でしょうね。結果もあのときと同じようになって欲しいですね。

 3月5日、田辺裕信騎手で追い切ったので、おそらく本番も田辺裕信騎手かと思いましたが、午後発表のクラブ公式HPで正式にそう発表されました。
 以下は本日(3月5日)更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「牧場から帰ってきてとてもいい状態ですし、今のコンディションをキープしながら来週の競馬へ向かえればと考えていました。水曜日は馬場コンディションも良くなく無理する必要もなかったので追い切りは控えています。それで、今日は馬場に入って無理のない程度にサッと動かしました。週末、来週と負荷をかけていければと思っているので今日はビッシリではなく前に馬を置く形でリズムを重視した調教です。当初は北村宏司ジョッキーで予定していましたが騎乗停止のため乗れなくなってしまったため今回は代役に田辺ジョッキーを指名し、彼とのコンビで向かうことになりました。それで今朝の調教にも跨ってもらいましたが、道中から元気いっぱいで、ジョッキーも今の状況がどうかということを肌で感じてもらえたと思いますよ。この調子でしっかりと調整をしていき、いい状態で来週へ向かいたいですね」(千島助手)15日の中山競馬(中山牝馬S・牝馬限定・芝1800m)に田辺騎手で出走を予定しています。
 ということで、騎乗停止中の主戦・北村宏司騎手の代役として今回は田辺裕信騎手がバウンスシャッセの手綱を取ることになりました。田辺裕信騎手と言えば昨年は75勝を挙げ、名実共に関東のトップジョッキーの1人です。その騎乗技術は成績が低迷していた頃から有名で、ブレークした今回、当然期待は大きいです。
 ただ、バウンスシャッセはもう少し負荷をかけられると思っていただけに、馬場コンデイションを考慮してということですが、少し拍子抜けですね。昨年の同時期のフラワーカップ前ほどの負荷ではありませんね。うーーん。

 3月7日、ほぼ時計として計時しないほどの15−15で追い切られました。追い切り本数は多いのですが、馬なり調教の藤沢和雄厩舎ということを考慮しても速い時計が少なく軽い調整ですよね。馬格のない馬ならこの程度の調教も理解できますが、バウンスシャッセは馬格があるので、もう少し速い時計があってもと思いますが。

 3月8日、騎乗停止中の主戦・北村宏司騎手に追い切りをつけていただきました。ゴール前で仕掛けられてしっかりと併走相手を千切っています。ただ、全体的な時計としてはたいしたことはありませんが何かの意図をもって調教されていると思いますし順調ですね。何よりも日曜日に関東のトップジョッキーに調教をつけて貰えるなんて贅沢ですね。

 3月11日、田辺裕信騎手に追い切られました。全体的に昨年のフラワーカップ優勝時よりも調教の軽さは否めず、これで大丈夫かなぁ〜と言うのはあります。しかし、得意の中山に上位2頭の回避と好走の条件は揃っています。ここは最低でも2着を確保し収得賞金を加算したいですね。もちろん勝って2つ目の勲章が欲しいですが。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。やはり昨年の中山で2つ勝った時よりは追い切りという観点からは自信がないですねぇ。それでももちろん悪い動きではなく、入念に乗られて良い状態だと思います。
 競馬ブックでは”推進力ある走り”、デイリー馬三郎では”仕上良好B”とどちらも高評価です。
 以下は本日(3月11日)更新されましたクラブ公式HPバウンスシャッセの近況報告です。
「今回は代打として田辺ジョッキーに乗ってもらうことになりましたので、先週の調教と今週の追い切りと続けて乗ってもらっています。先週は14−14くらいで留める内容だったこと、初めての騎乗ということもあってジョッキーもだいぶ気を遣ったと思うんです。特に先週は元気があってだいぶ勢いが良くてかかり気味でしたからね。そのことも頭に入れて今日の追い切りに乗ってくれたと思うのですが、今回はいいリズムでまとめてくれました。僕がパートナーの背に跨っていてこちらが先行し、バウンスが後ろから並びかけてくる内容だったのですが、終いの反応もまずまずで、最後までしっかりと走れていましたよ。今回はかかることもなくいい走りができていたので、ジョッキーも良いイメージを持ってレースに臨めると思います。調子の良さは確かで、この時期もいいんですかね。約1年前の再現となってくれたらと思っていますし、いい競馬を期待しています」(大江原助手)15日の中山競馬(中山牝馬S・牝馬限定・芝1800m)に田辺騎手で出走を予定しています。
 大江原助手的にも”まずまず”程度の評価ですね。うーーーん、レース前に引っ掛かっていて大敗した函館記念の悪夢を思い出してしまいます。

●気になる出馬想定表(3月15日 中山11R 第33回 ローレル競馬場賞 中山牝馬ステークス GV)

出馬想定表 3月15日 中山11R 第33回 ローレル競馬場賞 中山牝馬ステークス GV 4歳上オープン 牝馬限定 国際 ハンデ フルゲート16頭 想定数16頭 
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
ソーミラキュラス 柴山雄一 54.0 11/09 東北16下 福島ダ1700
ミナレット 石川裕紀人 53.0  1/17 ニュOP 中山芝1600 14 11 14
バウンスシャッセ 田辺裕信 54.0 12/20 愛知GV 中京芝2000 12 16
グレイスフラワー 柴田善臣 52.0 11/16 エリGT 京都芝2200 18 14
スイートサルサ 田中勝春 54.0 12/20 愛知GV 中京芝2000 10 13
エバーブロッサム 石橋脩 54.0  1/31 白富OP 東京芝2000 11 12 13 12 15
アイスフォーリス 三浦皇成 54.0  1/04 金杯GV 中山芝2000 11 10
ブランネージュ 藤岡佑介 54.0 11/16 エリGT 京都芝2200 13 15
ウイングドヴィール 伊藤工真 52.0  1/24 京都GV 京都芝1600 17 10 13
パワースポット 大野拓弥 53.0  1/24 京都GV 京都芝1600
マイネグレヴィル 柴田大知 52.0  1/31 白富OP 東京芝2000 17
オメガハートロック 丸田恭介 53.0 11/16 エリGT 京都芝2200 17 17 11
ケイティバローズ 武士沢友治 51.0 12/20 愛知GV 中京芝2000 17 16 11
フレイムコード 藤懸貴志 50.0  3/01 関門16下 小倉芝1800 12
シャトーブランシュ 戸崎圭太 53.0  2/21 初音16下 東京芝1600
サクラプレジール 横山典弘 52.0  2/21 初音16下 東京芝1600 13 16 10 12

表中 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在16頭出馬想定されています。既報の通り1番強そうなケイアイエレガントが想定では消えました。

これ以降は2015年3月13日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 3月15日 中山11R 第33回 ローレル競馬場賞 中山牝馬ステークス GV 4歳上オープン 牝馬限定 国際 ハンデ 全15頭
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
ミナレット 石川裕紀人 53.0  1/17 ニュOP 中山芝1600 14 11 14
バウンスシャッセ 田辺裕信 54.0 12/20 愛知GV 中京芝2000 12 16
グレイスフラワー 柴田善臣 52.0 11/16 エリGT 京都芝2200 18 14
スイートサルサ 田中勝春 54.0 12/20 愛知GV 中京芝2000 10 13
エバーブロッサム 石橋脩 54.0  1/31 白富OP 東京芝2000 11 12 13 12 15
アイスフォーリス 三浦皇成 54.0  1/04 金杯GV 中山芝2000 11 10
ブランネージュ 藤岡佑介 54.0 11/16 エリGT 京都芝2200 13 15
ウイングドヴィール 伊藤工真 52.0  1/24 京都GV 京都芝1600 17 10 13
パワースポット 大野拓弥 53.0  1/24 京都GV 京都芝1600
マイネグレヴィル 柴田大知 52.0  1/31 白富OP 東京芝2000 17
オメガハートロック 丸田恭介 53.0 11/16 エリGT 京都芝2200 17 17 11
ケイティバローズ 武士沢友治 51.0 12/20 愛知GV 中京芝2000 17 16 11
フレイムコード 藤懸貴志 50.0  3/01 関門16下 小倉芝1800 12
シャトーブランシュ 戸崎圭太 53.0  2/21 初音16下 東京芝1600
サクラプレジール 横山典弘 52.0  2/21 初音16下 東京芝1600 13 16 10 12

表中 騎手の太字は乗り替わり

結局有力馬のソーミラキュラスも歩様が乱れたために回避し15頭で確定しました。実質賞金順位4位のバウンスシャッセよりも上の2頭がいなくなり、特別登録段階よりも勝ち負けに近づいたと思います。

●中山芝1800mコース解説

 スタート地点は正面スタンド前。ゲートが開いてすぐに急坂が待ち構えている。
 最初の1コーナーまでの距離があまり長くないため、スタート後のポジション取りがポイント。逃げ・先行馬が内枠を引いた場合はすんなり行けるが、外枠だと厳しくなる。
 1〜2コーナーでの攻防でレースの流れが決まる。ペースが緩めば前が残り、速くなれば差し馬が来る。ただし、重賞クラスになるとスローペースになりにくく、単純な上がりの競馬にはならない。
 一貫して淀みない前掛かりの展開になりやすく、後方からの追い込みも決まる。ただし、ベストの脚質は先行抜け出し。
 右回りのローカル競馬場の芝1800mに通じるコース適性が要求され、脚質を問わずこの距離で実績がある馬がよく走る。また、この舞台を得意とするコース巧者の馬が出現しやすい。
有利な枠順 内枠
有利な脚質 先行
ポイント コース・距離適性
種牡馬ベスト サンデーサイレンスが断トツ、トニービン
連対騎手ベスト 武豊、ペリエ、横山典弘、蛯名正義、柴田善臣、後藤浩輝
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分52秒4 1分52秒9 1分52秒2 1分56秒8
2歳未勝利 1分50秒7 1分53秒2 1分52秒4
2歳500万 1分48秒2
2歳オープン 1分50秒2
3歳新馬 1分52秒6 1分52秒0 1分54秒1 1分56秒2
3歳未勝利 1分50秒3 1分51秒5 1分52秒1 1分53秒4
3歳500万 1分49秒8 1分52秒0 1分52秒3 1分51秒3
古馬500万 1分49秒0 1分49秒8 1分50秒9
古馬1000万 1分48秒7 1分49秒4 1分49秒8 1分52秒8
古馬1600万 1分48秒5 1分48秒1 1分50秒8
古馬オープン 1分48秒2 1分49秒6 1分49秒5 1分51秒7

これ以降は2015年3月14日に作成

●騎手は田辺裕信騎手 ほっさん評価「B+」

 今回のバウンスシャッセの鞍上は主戦の北村宏司騎手が騎乗停止中の為、代役で田辺裕信騎手が指名されました。田辺裕信騎手と言えば、2011年に大ブレークし、2011年は88勝で全国騎手リーディング7位、2013年も88勝で同9位、2014年は75勝で10位とJRAのトップテンに入る有力ジョッキーです。

 私は勝ち鞍が上がらない時の田辺裕信騎手をよく知っているので、失礼ながら”関東のパッとしないジョッキー”という印象の方が強かったですが、今はブレークしてから安定して成績を残しており、信頼度抜群の乗れる騎手のイメージです。人気薄をよく上位に持って来ている印象ですね。

 私の評価も長年”E”でしたが、今は”B+”まで浮上。北村宏司騎手共甲乙付けがたいジョッキーです。今回は代役ということですが、良い騎手を確保してくださいました。


 私の愛馬と田辺裕信騎手ということになりますと、2006年のパノラマシチーのデビュー戦以来9年ぶり2回目の騎乗となります。その時は12番人気15着と嗚呼と言う感じでした。もちろん、当時とは経験も騎乗技術も全くの別人です。今回の騎乗で私の田辺裕信像をガラリ一変させて欲しいですね。


 2015年3月7日現在、JRA通算477勝。勝率6.7パーセント、連対率13.5パーセント。重賞は13勝、GTは最低人気(16番人気)で勝ったコパノリッキーのフェブラリーステークスの1勝のみ。長い間騎乗馬に恵まれず数字は低かったが、2011年にブレーク。昨年(2014年)は75勝、勝率9.0パーセント、連対率17.7パーセントと一流騎手の仲間入り。本年(2015年)はここまで12勝、勝率7.3パーセント、連対率18.9パーセントと2着が多いが好成績。


 田辺 裕信(たなべ ひろのぶ)は、1984年2月12日生まれ、騎手歴14年目の31歳。日本中央競馬会(JRA)美浦北・小西一男厩舎所属の騎手である。なお、苗字の戸籍上の表記は田邊である。

 父親はJAの職員、母親は主婦という一般家庭に生まれる。妹と弟がいて3人兄弟の長男。競馬との接点は、父親が競馬ファンだったことによる。

 2002年2月にJRA競馬学校騎手課程を第18期生として卒業し騎手免許を取得する。デビュー時から小西一男厩舎に所属している。3月2日に初騎乗。中山競馬第2競走で9番人気のアルファジェネラスに騎乗し8着。3月21日に高崎競馬場で地方競馬初騎乗。弥生特別でシアトルドータに騎乗し、11頭立て8番人気で11着だった。8月3日に新潟競馬第12競走で4番人気のヒノデツートンに騎乗し、初勝利を挙げた。

 2004年4月25日、重賞初騎乗となった福島牝馬ステークスでは、14番人気のトーセンリリーに騎乗して16着だった。

 2009年8月30日のキーンランドカップでは、モルトグランデに騎乗し2位入線を果たす。このまま確定すれば重賞初連対であったが、最後の直線で他馬の走行を妨害したとして8着に降着となり、田辺は開催日4日間の騎乗停止処分を受けた。

 2010年6月19日、福島競馬第11競走の安達太良ステークスで、栗東・松田博資厩舎所属のアドマイヤマジンに騎乗して勝利。これをきっかけに松田博資調教師の信頼を得ると、他の栗東の有力厩舎からも依頼が増えるようになった。

 2011年4月24日のアンタレスステークスでは、栗東・吉田直弘厩舎所属のゴルトブリッツに騎乗して勝利し、デビューから10年目で初重賞勝利を飾った。8月8日、3年前に知り合い、この年から交際していた一般女性と入籍した。同年は88勝を挙げ、全国リーディング7位・関東リーディング3位と躍進し、中央競馬騎手年間ホープ賞を受賞した。

 2014年2月23日、フェブラリーステークスを16頭立て16番人気のコパノリッキーで勝ち、GT初勝利を果たした。サマージョッキーズシリーズでは、七夕賞・関屋記念・京成杯オータムハンデキャップの3勝を挙げて優勝、初めてワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)の出場権を獲得した。WSJSでは、2戦目のファンタスティックジョッキーズトロフィーで勝利を挙げ、総合成績では戸崎圭太と並ぶ3位タイに入った。


 「栗東の松田博資師が走る馬を乗せるようになったことがブレイクのきっかけになった。もともと技術はあったし、サークル内での評価も高かった。騎乗馬を抑え込んで操り、追いに関しても上々のパワーを見せていた。何より必死に追って上位に持ってこようとする真剣な姿が光っていた。関東の若手のエースとして活躍していくことになるだろう。」(2011年上半期・佐藤祐樹元地方競馬騎手)
ほっさん愛馬での成績 (1戦0勝)

 2006年 1月 5日 パノラマシチー  3歳新馬                 中山ダ1200m 15着/12番人気


2013年5月19日 テレ玉杯でマルターズグロウヴに騎乗する田辺裕信騎手。(14番人気12着)

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「パワースポットはキャリア33戦の7歳馬だが、5戦連続5着以内はデビュー以来、初めてのこと。これは注目に値する。その近5走の着差は0秒1、クビ、0秒2、0秒3、0秒1。牝馬限定のGVのハンデ戦なら、十分に手が届く地力をつけた。ざっと見渡して、逃げ・先行・差し馬は器用貧乏で自分の形を持っていない。決め打ちできるこの馬の追い込み=瞬発力に賭ける手はある。シャトーブランシュは格下だが、基本的な考え方として、1000万を勝っていれば、牝馬限定のGVのハンデ戦は通用する。中2週で攻め強化は、いかにも前走が叩き台だったかのようにも思える。アイスフォーリスは中山で着外11回、トータル2着7回と詰めが甘く、ベストは5着した中山金杯の芝2000メートルと見ているが、牝馬限定戦なら上位の扱いが必要。以下、ブランネージュ、バウンスシャッセも圏内。」


推理のキー

《実力を見直す》
(3)バウンスシャッセは中山1800mのフラワーC勝ち。オークス3着のあと、不振が続いたが、馬体が回復した愛知杯の内容は悪くなかった。得意の舞台なら。先行力ある(4)を相手に(9)(13)(5)(11)(15)まで。(平本 弘)



短評は「混戦模様」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
バウンスシャッセ △△
マイネグレヴィル
ミナレット
サクラプレジール
ウイングドウィール
アイスフォーリス △△
ブランネージュ △△ △△
ケイティバローズ
シャトーブランシュ
オメガハートロック
パワースポット
二重△は△△で処理
あとは無印


スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
バウンスシャッセ 92 72 87 88
アイスフォーリス 93 88 87 93
シャトーブランシュ 91 87 91 81
ブランネージュ 91 87 91 85
パワースポット 91 84 91 91
マイネグレヴィル 90 57 84 83


有力馬のポイント

3番バウンスシャッセ
 秋華賞で減った馬体が回復した愛知杯で頑張りを増した。オークスでヌーヴォレコルト、ハープスターに続いた実力。中山でフラワーCを勝った時が休み明けだったし、リフレッシュ効果を見込めば。


4番マイネグレヴィル
 中山1800メートルのフラワーCでバウンスシャッセの2着。比較的、楽な先行が見込めるので注意。

7番ウイングドウィール
 京都牝馬Sでのパワースポットとの差は大きいが、ターコイズSで小差に追い上げ、軽量時の良績が目につく。距離が延びてスンナリと流れに乗れるようなら。

8番アイスフォーリス
 愛知杯は馬場も合わず力を出し切れなかったが、牡馬相手の中山金杯5着が光る。ただ、3勝の2000メートルに対して1800メートルでの成績は見劣る。オークス3着馬だし、距離はもう少し欲しい。底力でどこまで。

9番ブランネージュ
 初めて掲示板を外したのが前走のエリザベス女王杯。オークス5着、秋華賞4着し、世代トップクラスの力がある。鉄砲(2)(1)(4)着も上々。横並びとはいえ、4歳のトップハンデが少々不利に映るが、距離短縮して見直す手は十分だろう。

13番シャトーブランシュ
 準オープンの身だが、前々走の愛知杯で見せ場十分の4着。3歳秋にローズS2着の実績があり、牝馬重賞で見劣りはない。年明けの初音Sは距離が少し忙しかったし、中2週でも一杯に追われて本来の実力を発揮できそう。改めて注目。

15番パワースポット
 京都牝馬Sで0秒1差3着。その前の愛知杯は5着し、牝馬重賞で掲示板を外さない程度の末脚は身につけている。ダート4勝、芝1勝はすべて東京だが、中山の準オープン(3)(5)(3)着。福島で2着があり、小回りが苦手な印象はない。距離も大丈夫。自分の競馬に徹して好結果を。


デイリー馬三郎

本紙の見解

「格上挑戦となる◎シャトーブランシュだが、ローズSでA着の実績。愛知杯ではいったん先頭と見せ場をつくってのC着だった。重賞でも格負けはしない。距離延長で狙える。器用な走りができる○ブランネージュも中山は向く。〈加藤〉」

◎ シャトーブランシュ
○ ブランネージュ
▲ サクラプレジール
× スイートサルサ
☆ ケイティバローズ
△ バウンスシャッセ
△ アイスフォーリス
△ パワースポット


バウンスシャッセは全23記者中 ◎(本命)印 3記者、〇(対抗) 6記者、▲(3番手評価) 1記者、×(4番手評価) 3記者、☆(5番手評価) 1記者、△(6番手以下評価) 3記者、無印 6記者

ラジオNIKKEI

15日(日)に中山競馬場で行われる中山牝馬ステークスに出走を予定しているバウンスシャッセについて藤沢和雄調教師のコメントは以下の通り。

「この馬はこのところ行きたがる面が出てきて、前走はきつい流れにもなり最後はいっぱいになってしまいました。その後は牧場に出して休ませ、こちらに戻ってきてからは順調に調教をこなしています。
 先週の追い切りは時計は遅かったものの動きは良かったです。今朝は田辺騎手が乗ってウッドコースでの併せ馬でした。2番手からゴール前で前の馬を交わすように指示しました。時計はそれほど速くはありませんでしたが、手応え良く走っていい追い切りでした。田辺騎手と初めてのコンビになりますが、彼には追い切りの前に行きたがるので注意して欲しいと言いました。追い切りの後には乗りやすい馬だと言ってくれました。
 今度は中山の1800ですが、少し行きたがるので中山の方が今は向いているかもしれません。ハンデは54キロですが、こんなものでしょう。3歳の時はオークスなどでも活躍してくれた馬です。ハンデもそれほど重くないのでここで頑張ってもらいたいです。」

(取材:小林雅巳)

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

バウンスシャッセ(8着)

 「すみません。馬の具合は良くなっていました。前回出していく競馬をしたことも少なからず影響したのでしょうが、ふわっとさせないようにハミをしっかりと取らせて走ることをこの中間の稽古でやってきていたのもあって、良すぎるくらいの行きっぷりで走っていました。前に馬をおくことで我慢はできるのですが、ペースが遅かったのもあって力みとなってしまったところはありました。ただ、夏の北海道や新潟のときのように気持ちを切らさなかったことはこの馬にとって間違いなく良くなっていることだと思うんです。馬場の緩さからノメっても諦めずに走れていましたからね。さすがに最後は苦しくなってモタれてしまい踏ん張りきれませんでしたが、頑張ってくれています。タイプ的に中京の馬場は合うと思いますから悪天候によって馬場が悪くならずいいコンディションで走れたのなら、展開ももっと流れたものになっていたでしょうし、走りやすかったでしょう。そう考えたらいい条件にならなかったのは残念ですが、馬は復調していますので、また頑張って巻き返したいです。結果を出せなくて申し訳ありません」(北村宏司騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「馬の状態はすごく良かったと思うんです。具合が良すぎたのか、前半はちょっと元気が良すぎた感もありましたね。内に少しでも潜り込めていればまた違ったのでしょうが馬場も緩んでいただけに難しいところでもあったでしょう。前走がキッカケを掴めそうなレースだっただけにここは期待していたのですが、残念です。申し訳ありません」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

バウンスシャッセ

 「スイッチが入り過ぎないように工夫して調教をした。牝馬同士のGVなら。」(高林助手・デイリー馬三郎)

 「愛知杯では折り合いを欠いてしまいましたから、中間はそのあたりを考慮した調教で仕上げてきました。高い能力を持っている馬ですから、ここで復活のキッカケを掴んでほしいですね。」(高林助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

 バウンスシャッセは特別登録段階では嫌だなぁと思っていた前走重賞勝ちのケイアイエレガントと連勝中の昇り馬ソーミラキュラスが故障で回避し、随分と楽なメンバーになりました。中山はコースを得意としている馬が好走する例が多い競馬場ですし、バウンスも負けたのは皐月賞だけ。3戦2勝と抜群に相性のいいコースだと思います。問題は馬場ですね。パンパンの良馬場でやれればまず勝ち負けだと思うのですが。

これ以降は2015年3月18日に作成

●パドック

 バウンスシャッセの馬体重は前走から増減なしの524キロ。私から見ると少し緩いように見えましたが、踏み込みや歩様は良くいい状態と思いました。それでもオークスのパドックを現地で見ていた者としては気合いなどそこまでのデキにはないと思われました。

●本馬場入場

 もしいずれ写真をいただけたら掲載する予定です。

●レース 

 バウンスシャッセはやや出負け気味のスタートになります。内枠でしたし、アッチャーという感じでしたね。それでも無理をすれば前が取れそうでしたが、鞍上の田辺裕信騎手は全く馬なりで後方4番手の位置になります。直線の短い中山ですし、道中でマクッてくれないと切れる脚もないし・・・と不安でした。しかも有力馬と呼ばれる馬たちがほとんど前にいましたからねぇ。

 頭の高い走法のバウンスシャッセですが、折り合いは良く、前から15馬身ほどの後方を追走します。3角から4角の勝負どころで外からポジションを押し上げ、4角では前を射程圏内に。手応えは抜群で、レースが速い流れで進んでいたこともあり、前の馬たちが次々と失速する中、大外からグングンと伸びて早い段階で2着はあるなと思いました。後は先に内から抜け出していたこれが引退レースとなるアイスフォーリスに届くかでした。世代を超えたオークス3着馬同士の叩き合いを最後の最後でクビ差制し、見事に4勝目、重賞2勝目を挙げてくれました。

 それにしてもバウンスシャッセはこんなレースも出来るんですね。もちろん、得意の中山ということもあるでしょうが。いろいろと選択肢が広がりました。大きな大きな1戦でした。

●これで4勝目!!

 バウンスシャッセはこれで新馬戦、寒竹賞(500万下)、フラワーカップGV、中山牝馬S GVと4勝目です。その内、重賞が2つもあるというところが素晴らしいですね。私の現役愛馬でもマデイラ、グランデアモーレ、フロアクラフトに次いで4頭目の4勝馬です。過去に遡るとGT9勝を含む17勝を挙げたエスポワールシチー、4勝馬のステップシチーと4勝以上馬としてはこれで6頭目です。

●獲得本賞金は1億円を突破!!

 今回の勝利で、バウンスシャッセの獲得本賞金は1億円を突破しました!!私としても愛馬の1億円突破は10億円以上を稼ぎ出したエスポワールシチー以来2頭目の快挙です。1億円の大台突破は1つの大きな夢ですもんね。そりゃ、これが募集総額1億円以上の馬なら、当たり前かも知れませんが、バウンスシャッセは募集総額1800万円の馬です。この馬で1億円を突破できたということが、私にとって価値が高いと思います。


 これで母リッチダンサー産駒の日本で走っている3頭(3歳のメリーモナーク除く)の獲得本賞金は次のようになり、いずれも8500万円を超えてきました。

ホーカーテンペスト   9117万円 募集総額4000万円
フロアクラフト      8558万円 
募集総額1800万円
バウンスシャッセ  1億0980万円
 募集総額1800万円

 そして全て4勝以上馬です。リッチダンサーは本当に打率の高い超優秀な母馬ですね。

●ほっさん軍団本年3勝目!!

 昨年に続き無謀とも言える年間10勝を目標に掲げる我が軍団ですが、早速1月にグリューヴァインが未勝利戦を勝って初星が出て、2月22日にはバウンスシャッセの姉フロアクラフトが勝ち、月1勝ペースを守ってきました。今回、3月にバウンスシャッセが1つ勝ってくれて月1勝ペースを堅持。

 あとは秋に復帰予定のクラージュシチーが1つ、前走準オープンでタイム差なしの2着に食い込んだフロアクラフトが1つは勝ってくれると思いますが、他は今の所メドが立っておりません。

●愛馬7年連続重賞制覇の偉業達成!!

 2009年のエスポワールシチー以来、7年連続の重賞制覇です。

2009年 3月29日 マーチS GV        エスポワールシチー
2009年 5月 5日 かしわ記念 JpnT     エスポワールシチー
2009年10月12日 南部杯 JpnT       エスポワールシチー
2009年12月 6日 ジャパンカップダート GT エスポワールシチー
2010年 2月21日 フェブラリーS GT    エスポワールシチー
2010年 5月 5日 かしわ記念 JpnT    エスポワールシチー
2011年 3月21日 名古屋大賞典 JpnV  エスポワールシチー
2011年11月 6日 みやこS GV       エスポワールシチー
2012年 5月 2日 かしわ記念 JpnT    エスポワールシチー
2012年10月 8日 南部杯 JpnT      エスポワールシチー
2013年10月14日 南部杯 JpnT      エスポワールシチー
2013年11月 4日 JBCスプリント JpnT エスポワールシチー
2014年 3月21日 フラワーカップ GV   バウンスシャッセ
2015年 3月15日 中山牝馬S GV     バウンスシャッセ


 正直、2013年にエスポワールシチーが引退してからは、私の安価な軍団では重賞どころか、オープン入りも難しいと思っておりました。基本私は1000万クラスで勝ち負けに絡んでくれれば万歳です。

 それが昨年のバウンスシャッセのフラワーカップに続き、今年もバウンスシャッセが記録継続を引き継いでくれました。本当に良い馬にまた巡り会えました。私はこの世代はジェットブラックに最優先枠を使い、一般枠では抽選対象だったバウンスシャッセを一般枠で申し込みました。たまたま抽選で通ったから良かったものの、今から思えば下手な最優先枠の使い方でした。運だけで成功している気がします。

●時計の評価

 今回のバウンスシャッセの走破時計は1分47秒5良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分47秒8でした。中山施行の過去9回で最速の走破時計です。これでいて大外ブン回しのものですから、相当強いですね。

 昨年のフラワーカップを勝った時は1分51秒3良馬場でした。1年で時計を4秒も縮めて凄いのひと言です。さすが晩生のゼンノロブロイ産駒。3歳春からかなり成長していると思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

バウンスシャッセ(1着)

 「手応え抜群で直線に向くことができました。流れが速いと思ったし、稽古で感触も掴ませてもらっていたので、最後も伸びてくれると思っていました。女馬らしくなくドシッと構えた性格の馬。ヴィクトリアマイルも十分視野に入れられますし、これから先も頑張ってくれると思うので楽しみです。」(田辺裕信騎手・競馬ブック)

 「抜群の手応えで直線を迎えられました。ペースが速いと乗っていて感じましたが、調教で感じをつかんでいましたし、力のある馬なら来られると思っていました。牝馬らしからぬ、どっしりと構えたタイプ。GIを視野に入れられる馬ですし、楽しみです」(田辺裕信騎手・ラジオNIKKEI)

 「流れが速いと思ったので後方から進めましたが、力があれば十分に来られると思っていました。直線まで抜群の手応えで運べましたからね。牝馬の割にどっしりとした性格で、きょうの勝ちっぷりならヴィクトリアマイルも十分に視野に入れられると思います」(田辺裕信騎手・デイリー馬三郎)

 「おめでとうございました。今日は北村さんの代わりのワンポイントでしたし、勝負するつもりでいました。1週前の追い切りはめちゃくちゃ引っ掛かったんですが、時計もだいぶ遅かったですからね。“オープン馬なら絶対引っ掛かるよ!”と開き直ってその時のイメージは持たないことにしました。当該週は実際のところ問題なかったですからね。今日跨がってみてもやっぱりいい馬だなと思いました。スタートしてからもリラックスしていて、馬群に突っ込んでも大丈夫そうな雰囲気でしたから、気にしすぎず運びました。うまくいい形で直線へ向かえましたし、追ってからもしっかり。最後まで力強かったですよ。なかなかタイミングが合いきれず結果が伴わなかったのでしょうが、今日のような具合の良さで競馬へ行ければさらに楽しみですね。いいときに乗せていただきました。ありがとうございました」(田辺裕信騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「おめでとうございました。いや〜、強いね(笑)。牧場でよく乗ってくれ具合が良かったし、入厩してからもリズムを大事に調整してきました。主戦の北村が騎乗停止になって田辺に頼むことになったわけですが、田辺には“同じことしても意味がないから北村の話は聞かなくていいぞ”なんて思っていたんです。プレッシャーをかけても悪いからと思っていましたが、うまく乗ってくれましたね。またこれからも頑張ります」(藤沢和雄調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

 バウンスシャッセ(1着)

 「落ち着き好感。好仕上がり。1000メートルの通過59秒2で速い流れ。後方で課題の折り合いはクリア。馬群が膨れたので4角はかなり外を回る形になったが、しっかりと伸びて最後にアイスフォーリスを捉えた。実力馬が復活。」(競馬ブック)
 「今回はじっくり構えて、後方からレースを進める。前が引っ張って縦長の展開になったのは良かったか。直線入り口で馬場の外めへ持ち出して脚を伸ばし、先に先頭に立った2着馬を、ゴール手前できっちりとかわして快勝。外を選択した鞍上の好判断も光った。」(ギャロップ)

競馬ブック

観戦記 吉岡哲哉

 中山牝馬Sは中山施行の過去9回で最速の1分47秒5。ミナレットとサクラプレジールの2頭が飛ばして、前半1000メートル59秒2のMペースが好タイム決着をもたらした。基本的に差し・追い込み有利だが、外差しがよく決まる馬場で、田辺Jの馬場読みと仕掛けどころが冴え渡った。土曜サンシャインSのヴァーゲンザイルも、日曜東風Sのクラリティシチーもそう。バウンスシャッセも、またしかり。
 バウンスシャッセはこれで中山芝3勝目。寒竹賞、フラワーC優勝、着外は皐月賞11着。得意の舞台で見事な復活劇を演じた。アイスフォーリスは引退レースで2着。出走馬の中で2着の多さは群を抜き、これで8回目の2着。いかにもアイスフォーリスらしいではないか。オークス3着馬同士の決着は前者に軍配が上がったわけだが、ヌーヴォレコルト、ハープスターのオークスの価値が一段と高まったように思う。パワースポットは馬場と展開が味方したとはいえ、しんがりから横一線の4角大外では厳しい。ケイティバローズはタフな女。連闘は走る。
 ちなみにこの吉岡TM。予想では次のようにおっしゃっていました。

【予想のコンセプト】
 本命予定だった56Kのケイアイエレガントが捻挫で出走を回避。ハンデ55K上の出走がなく、トップハンデが54Kで横並びでは、帯に短し襷に長し。更にスイートサルサの出走取消で、何でもありの様相を呈してきた。
何となくだが、4歳馬は嫌いたい。

【予想印】
 ◎パワースポット
 ○シャトーブランシュ
 ▲アイスフォーリス
 ◇ブランネージュ
△1バウンスシャッセ
△2ウイングドウィール
△3マイネグレヴィル


 思わずこれを見たときに”何となくって何やねんッ!!”と突っ込んだことは言うまでもありません。プロの予想家がなんとなくで勝ち馬を切っちゃうかぁ〜。

血統編 水野隆弘

中山牝馬Sではバウンスシャッセが昨年3月のフラワーC以来およそ1年ぶりの勝利。その後の優駿牝馬でもヌーヴォレコルト、ハープスターに僅差の3着になっているので実質的に不振の期間は3歳後半だけではあったが、よく立ち直った。ゼンノロブロイ産駒には長く深い不振に陥るものも、また、そこから立ち直るものもいて、そのあたりの見極めは馬券上の大きなファクターとなるわけだが、実際のところは困難だと言わざるを得ない。バウンスシャッセの母はホーリング産駒の英入着馬。産駒にはG1英2000ギニー3着のスタッブスアート、JRA5勝のホーカーテンペスト、同4勝のフロアクラフトらがいる。祖母の産駒ジャストジェームズは英G2チャレンジSに勝った。3代母ライジングタイドは懐かしい輸入種牡馬レッドアラートの産駒で、4代母の産駒に愛G1フィーニクスSのキングパーシャンがいる。母の父ホーリングの影響でバネのそがれない良馬場が向くのだろうが、祖母の父がフェアリーキングで全体には5代アウトの配合。まだ隠れた引き出しがあるのかもしれない。

スポニチWeb

 GIII中山牝馬S(15日=中山芝内1800メートル)は3番人気のバウンスシャッセ(牝4・藤沢和)がクビ差で勝利。昨年のフラワーC以来となる重賞2勝目をマークするとともに力強く復活をアピール。“宿敵”ヌーヴォレコルトに果たし状を叩きつけた。

 オークス3着馬がようやく目を覚ました。中山芝内1800メートルは3歳時に勝ったフラワーCと同じ舞台。当時はインからロスなく抜け出したが、今回は外を回ってねじ伏せる差し切り勝ち。ペースが流れた(5ハロン通過59秒2)とはいえ、直線の力強い伸び脚はなかなか迫力があった。

「直線を向くまで手応えは抜群。位置取りが後ろになったのは作戦じゃないけど、流れは速いと感じたし、力があれば差せると思っていました。(競馬では)初めてでしたが、牝馬らしくなくてどっしりと構えている。ヴィクトリアマイル(5月17日=東京芝1600メートル)を視野に入れられる馬ですよ」

 初コンビを組んだ田辺はベタ褒め。GIを狙える器と太鼓判を押した。

 管理する藤沢和調教師も「今日は強かった。中山コースでは本来ああいう競馬は厳しい。2着かなと思ったら、ゴール前でビュッと来たからね」とこの馬の能力を再認識したようだ。

 今春の目標はもちろんGIヴィクトリアマイル。その前にGIII福島牝馬Sを挟むプランもあるが、いずれにしても3歳時にかなわなかったGIタイトルを目指す。

「もともとかかり癖のある馬だし、ついて行けるスピードはありそう。東京のマイルにも対応できるんじゃないかな」(同師)。2歳時のアルテミスS10着以来のマイル戦にも不安はない。

 中山記念を勝って新女王にまっしぐらのヌーヴォレコルトとはオークスでクビ+クビ差の接戦。見事復活を遂げ、1年前の借りを返すシーンは十分にある。

●気になる賞金は

 1着賞金が3500万円。付加賞が53.9万円。特別出走手当が42.7万円に芝1800m以上のレースということで3万円が加算され45.7万円。合計3599.6万円。1口で割りますと、6万円程度になると思われます。

 昨年勝ったフラワーカップGVの時の全賞金が3501.5万円で1口配当が57641円でした。今回はその時の賞金を約100万円上回ります。

●今後の展望

 レース後、早速次走は5月17日のヴィクトリアマイルGTを目標に4月25日の福島牝馬S GVを挟むか直行かというプランが発表されました。リッチダンサー産駒の牝馬2頭(フロアクラフトとバウンスシャッセ)はここまで同じような傾向を示していますし、ならば、姉フロアクラフトが大敗した福島はやはり合わない気がします。中山、東京、阪神、京都と言った主場の広いコースが最も走りやすく、小回りの狭いコースは苦手という印象です。

 もちろん、姉のフロアクラフトは重賞ではパンチ不足の印象がありますし、バウンスシャッセは福島を走ったわけではありませんから、1度使ってみる価値はあるかも知れません。それに直行してもしなくても、苦手の夏は北海道で休養で良いと思いますから、春の気候の良いときに使っておかないと使える回数が減って寂しい気がします。

 関西に遠征すれば別のレースも選択できますが、私は関西人ですから、関西に来て欲しい気はありますが、遠征が良い馬とも思えません。結果的に皐月賞に出したのも成功だったと思っていますし、藤沢和雄先生の判断が楽しみです。

●最後に

 まずはご一緒の所持者の皆様、愛馬の重賞制覇おめでとうございます。そして、早速たくさんのお祝いコメントをいただきましてありがとうございました。

 いやぁ〜、事前に意見交換コーナーに書きましたように中山巧者のバウンスシャッセですし、強敵が次々と回避していく中、勝つと確信しておりましたが、競馬に絶対はありません。

 私も道中は直線の短い中山ですからちょいと後ろ過ぎないか?と心配していましたが、最後は世代を超えたオークス3着馬同士の叩き合いを制して優勝!!昨年同時期のフラワーカップ以来の重賞2勝目を挙げてくれました。

 これで2009年のエスポワールシチー以来、7年連続の重賞制覇です。正直、2013年にエスポワールシチーが引退してからは私の安価な軍団では重賞どころか、オープン入りも難しいと思っておりました。1000万クラスで勝ち負けに絡んでくれれば私としては万歳です。

 それが昨年のバウンスシャッセのフラワーカップに続き、今年もバウンスシャッセが記録継続を引き継いでくれました。


 私は秋華賞の現地観戦でバウンス復活の手応えを掴んでいました。愛知杯はリッチダンサー姉妹の不得意な重馬場でタイムオーバーも覚悟していましたが8着。

 良馬場で中山・東京・京都・阪神と言った広い主場なら必ず重賞でも勝ち負けに絡む時が来ると思っていました。

 追い切りは昨年のフラワーカップを勝った時に比べて軽く感じていましたが、何せ今回は愛知杯と比べても同じGVでも相手が軽い。

 特別登録段階ではバウンスシャッセは出走賞金順位4番手でしたが、1位のケイアイエレガントが火曜日の段階で不安で回避決定、2位のソーミラキュラスも故障で回避。6位のスイートサルサも出馬確定後に跛行で取り消しと上位がことごとくいなくなってくれました。

 1番人気に支持された馬は準オープンクラスの格上挑戦で、そりゃ格が違うだろッというのが私の感想でした。そんなこんなで前日には随分と強気になっていましたねぇ。


 フラワーカップの優勝からかれこれ1年。そろそろ収得賞金を加算しないと除外対象になり、出たいレースに出られなくなりかねません。ここでの重賞制覇でヴィクトリアマイルやエリザベス女王杯なども出走できるでしょうし、私としては中山の有馬記念もと思ってしまいます。随分とローテが楽になりました。本当にホッとひと息です。

 それにしても先週はキャロの1番人気馬(シャイニングレイ、クルミナル)が重賞(クラシックトライアル)でことごとく敗退。競馬は1番人気でもわからないものです。逆に今回の中山牝馬Sは準オープンクラスの馬が1番人気と私から言うと随分と格上のバウンスシャッセが3番人気の美味しいレースでしたが(いろんな意味でごっちゃんです)、それでもゴールをするまではわかりませんからねぇ。

 今回も道中は後ろ過ぎたと思いましたし、”前飛ばせ、潰れろ”の一念でした。結果、田辺裕信騎手の読みがズバリでしたが、度胸のある素晴らしい騎手ですよね。松田博資御大が惚れたのもよくわかります。


 これでバウンスシャッセの獲得した本賞金は1億円を超えました!!1億なんて夢でしたからねぇ。もっとも上はエスポワールシチーの10億があるわけですが、それは別格ですし、私が求める安価な馬ではなかなか1億円突破も非難の業です。募集総額1800万円のバウンスシャッセが獲得した本賞金だけで1億を超えるのですから、5倍以上の利益率ということで嬉しいです。


 今回は正直相手に恵まれた感が満載で、GTでどこまで通用するのかは未知数ですし、そこまではどうかな?というのはありますが、私の最大の目標であるキャロットクラブの馬でGTを勝って、祝勝会に出席するという夢にグッと1歩近づいた気がします。エスポワールシチーでは9度のGT制覇がありましたが、友駿ホースクラブではGTを勝っても祝勝会というのは会員が参加出来ないものでしたからねぇ。やはり同じ所持者の方と喜びを分かち合いたいですよね。


 さあ、これでますますバウンスシャッセの価値が高まり、私が狙うその子の取得は金額の高騰が予想され今から手が届く範囲の金額で募集してくれるのかドキドキしていますが、少々高くても母馬優先権を行使(或いは最優先枠も加えて)して獲得したいと思っています。

 まずは無事に競走生活を終えて繁殖入りをしてくれること。気が早いと思われるでしょうが、私は期待のアフロディーテの悲劇を味わっていますから、慎重です。

 次走も結果も楽しみですが、まずは無事にゴールインすること。これが私の最低目標です。いつまでも元気で走り続けて欲しいですね。

 頑張れバウンスシャッセ!!そして貴重な重賞2勝目を有り難う。

最後までご愛読ありがとうございました

2015年1月6日立ち上げ 2月3日、19日、23日、26日、27日、3月1日、4日、7日、8日、9日、10日、11日、15日、18日加筆

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バウンスシャッセの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年12月20日 第11戦 第52回 愛知杯 GV 中京芝2000m (8着/8番人気) ルクソール様撮影現地写真掲載

2014年10月19日 第10戦 第19回 秋華賞 GT 京都芝2000m (7着/7番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2014年 9月13日 第9戦 紫苑ステークス 新潟芝2000m (12着/2番人気

2014年 7月20日 第8戦 第50回 函館記念 GV 函館芝2000m (16着/3番人気)

2014年 5月25日 第7戦 第75回 優駿牝馬(オークス) GT 東京芝2400m (3着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2014年 4月20日 第6戦 第74回 皐月賞 GT 中山芝2000m (11着/12番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2014年 3月21日 第5戦 第28回 フラワーカップ GV 中山芝1800m (1着/3番人気)

2014年 1月 6日 第4戦 寒竹賞 3歳500万下 中山芝2000m (1着/8番人気)

2013年11月 2日 第3戦 アルテミスステークス 重賞 東京芝1600m (10着/10番人気)

2013年 8月31日 第2戦 札幌2歳S GV 函館芝1800m (14着/5番人気)

2013年 8月 4日 デビュー戦 2歳新馬 函館芝1800m (1着1番人気